朝宮紅茶

当店では和紅茶をいくつか置かせていただいています。「和紅茶」とは紅茶の品種名だと思われている方がいらっしゃいますが、そうではなく、近年増えてきた国産紅茶の総称で「地紅茶」と言われたりもします。

何年もたくさん飲んできた和紅茶、これはと思うものだけを茶農家さんに直接お願いして送っていただいています。その中でも今おすすめしたいのが滋賀・かたぎ古香園の朝宮紅茶です。

朝宮茶は古くから信楽の朝宮地区で採れるお茶で、日本茶は京都の宇治、埼玉の狭山などとともに日本五代銘茶の一つにあげられるほどの逸品。

その日本茶品種を紅茶に加工したものが朝宮紅茶です。中でもこちらは限定で作られた「あさつゆ」という品種の春摘み(ファーストフラッシュ)。定番で作っておられるものではないのでとても貴重なのですが、残っていたものを分けていただきました。

「SINCE 805」とあるのは朝宮の起源とされている年です。今から1,200年以上も前とは・・・古い!最澄(仏教・天台宗の開祖)が留学先の中国からお茶の種子を持ち帰り、比叡山麓に植えたのが始まりだとか。「100℃」は淹れる時のお湯の温度を表しています。紅茶は日本茶や中国茶、コーヒーのようにお湯の温度を調整したりする必要はなく、沸騰したお湯をやかんから直接勢いよく注げばいいのでせっかちさんにぴったりな飲み物だと思います(蒸らす時間だけは必要なのでせっかちさんはその間におやつの用意でもしましょう)。

和紅茶は日本茶品種だけあって渋みが強いものも多いのですが、こちらはそれも少なくさわやかな味わい。春摘み紅茶の味を表現するときによくいわれる「グリニッシュ」さ=緑茶に似た若葉のような香味があります。
白いカップに入れると、底まではっきり見える澄んだ山吹色の水色(すいしょく)も特徴(写真では少し濃いめの色に見えています)。

和菓子や和食と合わせても違和感なくいただけます。ぜひ急須やティーポットで淹れてみてください。リーフで淹れ慣れていない方には、おいしい淹れ方のコツもお伝えしますので必要でしたらお声掛けください。

朝宮紅茶 限定あさつゆ (無農薬無化学肥料・リーフ30g) 770円

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