sancaのロゴ

ショップカードができました。色はグレーではなくシルバーです。
お店の前にサインもつきました。
デザインはどちらも明後日デザイン制作所の近藤さんにお願いしました。

元々のロゴのデザインをしていただいたのはもう15年近くも前、店舗を持たずにあちこちのイベントに出店していたときのことです。当時、看板代わりになるものが欲しくて手ぬぐいも作りました。こちらのデザインも近藤さんにお願いして、印刷工房をされていた友人のお父さんに手伝ってもらって自分でシルクスクリーンで刷りました。今もお店に飾っています(シワシワですみません)。
このシンボルマーク、よく何ですか?と聞かれます。答えは雲の切れ間からさす光の筋。意味はご興味のある方がいらっしゃたら店頭でお話ししますので聞いてくださいね。「スプーン?」と言われたことがあって、お店に合っているのでその解釈もいいなと思いました。
さて、新しいショップカード、ロゴが少し傾いています。傾きは23.4度だそうです。何の角度かピンとくる方、いらっしゃいますか。私はさっぱりわからなかったのですが、地軸の傾きだそうです。地軸が23.4度に傾いているから季節が移り変わり、夏は日が長く、冬は日が短くなったりするらしい。太陽の光を表しているマークと繋がりますね。すごい。思わず膝を打ちました。
裏面も傾いています。

小さな個人店がプロのグラフィックデザイナーに販促物やロゴのデザインをお願いするなんて分不相応な気もします。特に今はアプリで誰でも簡単に作ろうと思えば作れます、しかも無料で。でも、そんな時代だからこそ私は信頼できるプロにお願いしたい。グラフィックデザインとはどういうものか、デザイナーさんがどんなことを考えてどんな過程で作られているかというのをいろいろと目の当たりにしてきた経験があるから余計にその思いが強いのかもしれません。

ちょっと話は逸れますが・・・若い頃に勤めていた会社でみんなが自社のブランドロゴを勝手にアレンジして印刷物を作ったりしていて社長に注意されたことがありました。その時に、電気シェーバーや時計などで有名なBRAUN社ではロゴの使い方が細かく指定されていて、その使用方法だけが記載された分厚いマニュアル本まであるのだということを知りました。社長曰く、本来企業ロゴとはそういうもの、だから社員とはいえルールを知らない者が自由に使ってはいけないのだと。こういう場合は文字と文字の間を最低何mmあけないといけないとか、そんな世界があるんだと驚きました。昨今世界中で慣れ親しまれているInstagramのアイコンにだって使用ルールが存在します。グラフィックデザインって、VI(ヴィジュアルアイデンティティー)って、本来そのくらい大切なものなのだと改めて思う次第。

とは言いつつ一方で、単純に「この方の作るものが見てみたい」という個人的な好奇心で依頼している部分もあり、そこは器を製作される作家さんにお願いする感覚と同じです。出来あがりが茶葉であれお菓子であれ器であれ販促物であれ、作り手さんにはいつも本当にリスペクトしかありません・・・というか、リスペクトしている方だからお願いしています。