野菜の販売に際して

6月6日(金)10時から野菜を販売いたします。兵庫県丹波市(よく間違えられますが、丹波篠山市とは違う自治体です)で無農薬・無化学肥料、露地栽培で野菜を育てておられるふえのみち農園さんが採れたてを届けてくださいます。

POP UPのようなイベント販売ではなく、(当店にしては)多めの量を買取で仕入れていますのですぐには恐らくなくなりません。週末にもぜひお越しください。

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので「露地栽培」と「無農薬・無化学肥料」について。

○露地栽培・・・ビニールハウスで人工的に温度管理された環境ではなく、自然の気候の下、つまり太陽の光を浴び、雨や雪や風にさらして育てる栽培方法。普通やん!と思われるかもしれませんが、スーパーマーケットでクリスマスシーズンにいちごが売られていたり、年中いろんな種類の野菜が並ぶのは、四季を人工的に作り出した環境下で育てているから。露地栽培だと人工ではない、本来の旬が味わえます。ついでにいうと「本来の旬」は人間の身体と無関係ではないと思います。夏には茄子やトマト、きゅうりなど水分が多く体を冷やすものが採れ、寒くなってくると体を温める効果のある長ネギや人参などの根菜が採れる。本来の旬のものを食べることは理にかなっています。

○無農薬・無化学肥料・・・有機やオーガニックとは違います。「有機」と表記するには国の基準を満たした環境で育てなければダメで、さらにお金を払って「有機JASマーク」を取得する必要があります。ですがこの場合、国が定めた農薬・肥料の使用が禁止されているだけで、完全に無農薬・無化学肥料というわけではありません。

露地栽培は特に、気候や天候はもちろん虫や動物にやられることもあり、同じ農作物でも不作の年もあればものすごく豊作の年もあります。また、旬のときは同じものがたくさん採れるので「いろんな種類を満遍なく少しずつ」という売り方だと偏りやロスが出てしまいます。

そこで当店では、いろんな種類をこちらがリクエストするのではなく、今畑にある、ものすごく豊作のものだけを分けていただくことにしました。それが今回はズッキーニとじゃがいもです(写真はタイムリーなものをふえのみち農園さんからお借りしました)。

これらは量り売りで1点から買えるスタイルで販売します。量り売りは農家さんの計量・袋詰め・シール貼り作業をなくし、消費者は1点から好きな分だけ買え、販売時や家庭でプラスティックゴミが出ない、みんなにメリットがある販売方法。もっと日本中に、いろんな業界で広がってほしいという願いも込めて、まずは自分ができる範囲の一歩から始めてみます。

せっかくなのでできるだけゴミになるものを出さないように、梱包は古新聞かリユース梱包紙を使わせていただきます。おうちではそのまま野菜を巻いて保管したり、油汚れの拭き取りや生ゴミ・飲み物の出がらしなどを捨てる際の水分取りにお使いください。マイバッグもご持参いただけると助かります。
ふえのみち農園の横山さんは農家になる前、農家になりたいという志を持って大阪から丹波に移住された頃からの知り合いです。当時、丹波に住んでいた私は「農家になりたい」と田舎に移住したからといって誰もがそうなる、なれるわけではないことは目の当たりにしていたので、実際に農家になり、地域に溶け込みながら自分の家庭を持ち、現在も進化中の横山さんのことは本当に尊敬しています。
丹波には他にもご紹介したい農家さんがいらっしゃるのでこれからもときどき農作物を販売できたらと考えています。

当店は雑貨屋ですが、以前から丹波の農作物の販売もしたいと考えていたので「野菜果物販売業」の届出を開業前から保健所に申請していました(野菜・果物を仕入れて販売する場合、届出が必要なのです)。

なぜ丹波なのかというお話はまた別の機会に書きますね。

とにかく、新鮮野菜が届くのを一番楽しみにしているのは何を隠そう私です。

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