在来種ファーストフラッシュ from 熊本

和紅茶、2025年の新茶を毎日飲んでみているので随時ご紹介していきます。 

まずはお茶のカジハラさんの春摘み在来種。

カジハラさんの茶園は熊本県南部の芦北町告(つげ)という山間部にあります。寒暖差が激しく霧の発生しやすい地域で、昔から至るところに野生の山茶が自生していたそうです。こちらはその中の一つ。

ワインでいうところのテロワールが紅茶にもあるということですね。そう考えると日本各地の在来種を飲んでみたいという好奇心が湧いてきます。

春摘みはいわゆる一番茶。紅茶は春・夏・品種によっては秋と3シーズン採れ、それぞれに特徴があるのですが、春は芽としては最も良質だそう。在来種は雑味を出さないよう茶葉をちぎらずホールのまま加工するため手作業で選別されていてとても手間がかかっています。
茶葉が大きめなので開くのに時間がかかります。最低でも3分は抽出が必要。
カジハラさんの春摘みは全体的に香りが華やかで、在来種もべにふうきほどではないですが花香を楽しめます。夏にホットで飲んでもすっきりとするさわやかさで、後味は遠くにキームンのようなスモーキーさとクリアな甘みがあります。マイナー品種で恐縮ですがスリランカのカーカスウォード、インドのシッキムに似ていると感じました。水色は明るめできれいな山吹色。
時間はかかりますが水出しも可能です。冷たいものが飲みたくなる毎日ではありますが、個人的にはまずはホットで淹れられることをおすすめします。熱湯でしっかり抽出していると冷めてもおいしくいただけます。
「百聞は一飲にしかず」ぜひお試しを。

お茶のカジハラ
春摘み在来種 リーフ 20g(無農薬・無化学肥料) ¥1,080

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