昨日に続きこまどり菓園さんのお菓子のご紹介。
sancaでは初登場のジンジャープディングです。プディングという名前ですがカスタードプリンのような「プリン」ではなくしっとりした生地のイギリス発祥のお菓子です。イギリスでは様々なプディングがあり、ヨークシャープディングというお菓子というよりおかずみたいなものも存在します。ラベルにもイギリス(?)の貴婦人がいらっしゃいますね。
ジンジャーケーキの類は数あれど、このジンジャープディングはこまどりさんならではのお菓子だと思います。
まず、小さく一口食べただけでもものすごくいろんな味がします。が、メインで来るのはやっぱりジンジャー。生姜はたっぷりではなく「山盛り」入ってるそうで、確かに口の中が若干ほかほかしてくるくらいしっかり生姜。咀嚼しているとたまに生姜の欠片に遭遇するのですが、それがめちゃくちゃおいしい。なんでしょう、この味。太白ごま油や黒糖も使われているからか、お菓子なのにとても滋味深い。
上にかかっている白いグレーズはレモン味です。これがまた生地に合う。生姜とレモンと砂糖って相性いいですもんね。
グレーズはこんな風に一部袋について取れてしまうことがあります。その場合はスプーンやフォークでこそげ取って上に乗せてください。おいしいのでそのまま袋を捨てないでください。あと、どうしても溶けてしまうことがありますが、味に問題はなく、生地に染み込むのでよりしっとりした食感を味わえます。生地の部分だけを味わっているとなぜか懐かしい感じがしました。ずっと前に食べたことがあるような・・・なんやろうと自分の舌の記憶をていねいに遡ってみたら思い当たりました。鹿児島にある「ふくれ菓子」という蒸しパンのような素朴な郷土菓子。鹿児島だけに黒糖が入っていることが多く生姜が使われていることもあるので、私の味覚が想起させたのでした。味はジンジャープディングの方がかなり複雑、食感は少し違って、こちらの生地はふくれ菓子よりもっとしっとりしています。
ゆえに、ジンジャープディングってなに?という方も食べればどこか親しみを感じるのではないでしょうか。
イギリス発祥のお菓子だけあって紅茶との相性は抜群です。何でも合いそうですがおすすめはやっぱりミルクティー。真夏に冷房の効いた部屋で温かいミルクティーというのも案外おいしくいただけるものです(と私も今夏初めて気づきました)。
イートインでもお召しがりいただけますのでぜひ一緒に味わってみてください。
こまどり菓園 ジンジャープディング ¥540
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