果てしない紅茶の旅

仕事柄、飲んだことのない、かつ味や香りの想像のつかない紅茶を見つけたらできるだけ飲むようにしている(というか飲みたい)のですが、今や紅茶は世界中で作られているので、365日毎日飲んでいる私でも知っている種類はおそらく全体のごく一部に過ぎません。 

日本ではなかなか手に入らないものも多いですし、和紅茶(日本で作られている紅茶)も北海道から沖縄まであり地方によって特徴が違うので、お土産で紅茶をいただくととてもうれしい。

図らずも最近立て続けに紅茶をいただきました。しかもバラエティに富んだ3種類。ありがた山の寒がらす。せっかくなのでお披露目させていただきます。

左からイギリス土産、台湾土産、静岡土産。

イギリス土産はDUCHY ORGANICというチャールズ皇太子が設立した自然派ブランドのもの。DUCHYの商品、日本で販売されているのは私はビスケットしか見たことがないです。紅茶を置かれてる販売店をご存知の方、ご一報を。
イングリッシュ・ブレックファスト、こちらはもう間違いない味で、ミルクティーにしたら「そうそうこれこれ」となる安定のおいしさです。ティーバッグが25袋とたっぷりあるのもイギリスらしい。

イギリスの紅茶はパッケージデザインも洗練されたものがたくさんあり、かわいいのでボックスやティーバッグのタグも取っておきたくなります。ティーバッグの袋の小さな面積にこのアルファベットの配置、なんて美しいのでしょうか。私が一番好きなFutura(フーツラ)というフォントが使われているのも胸熱ポイント。

一番味の想像がつかないのが台湾の紅茶。
ボックスの中の袋まできちんとデザインされているのは他の国では見かけませんね。
紅玉紅茶という台湾ではメジャーな品種らしい。紅玉という名ですが、りんごとは関係ありません。
淹れてみると、嗅いだことのない複雑で不思議な香りがしました。ひとことで言うと、ポットの中の茶殻はスモーキー、カップのお茶はフルーティーな甘ーい香り。味も甘みがあり割としっかりめですが、水色は明るめ。後味にほんのり烏龍茶のような香ばしさを感じました。
茶葉は摘んだままのホールリーフなので大きいです。
中華料理などは言わずもがな、チョコレートにも合いそうです。

最後は静岡の和紅茶。日本有数のお茶の産地、紅茶を生産される茶園さんが増え続けています。
品種が明記されてなかったので詳しくはわかりませんが、緑茶系なのにものすごく濃厚だったのでびっくり。水色も濃い。香りは穏やか、渋みが少しありますが、全体的に香ばしくどっしりとしたほうじ茶に近い味わいでした。焼き芋やあんこのお菓子に合わせると良さそう。


実は自宅にもお店にも売り物ではない紅茶の茶葉が他にもたくさんあります。そんなにあって飲み切れるのかと聞かれることがあるのですが、毎日2〜3杯は飲みますし、茶葉は短くて数ヶ月、長いと2年は持つので今まで賞味期限が切れてしまったことはないです。それも紅茶のいいところ。

それにしても本当に紅茶の世界って広く果てしない。私の紅茶の旅はまだまだ続きます・・・。

※念のため・・・今回ご紹介した紅茶はすべていただきもので当店の取り扱い品ではありませんので悪しからず。