丹波の手作りしめ縄<ご予約受付>

兵庫県丹波市在住の竹細工・しめ縄・門松作りの名人・山内末行さん手作りのしめ縄を2種類販売いたします。若干数なのとお渡しが年末(12/26以降、早まる可能性あり)になりますので本日よりご予約を承ります。
※通販の場合はこちらをご一読ください。
※ご配送の場合、着日が27日〜30日の間になります(早まる可能性あり。一部地域除く。お問い合わせください)。
※どちらもサイズはおよそです。個体差があります。

【ごんぼ(ごぼう)型しめ縄】 横幅:40×長さ:35cm ¥2,800

<意味>
①ごぼう型・・・左が神聖、右が俗なので神様から見て左が太くなっている。五穀豊穣祈願。
②一番上の葉・榊(さかき)・・・「境の木」神様のいる神域と私たちの住む俗世との結界の役割、「栄える木」常緑樹であることから長寿繁栄の意。
③松・・・榊と同じく常緑樹であることから不老長寿の意。
④中央から下向きの葉・裏白(うらじろ)・・・裏が白いことから清廉潔白、白髪になるまで生きる意味で長寿、2枚の葉から成るので夫婦円満など。
⑤橙(みかん)・・・「代々」から子孫繁栄。
⑥稲穂・・・豊作祈願
⑦橙の後ろの葉(見えていません)・ゆずり葉・・・「譲る葉」新芽が出ると古い葉が落ちるため、家系繁栄、世代交代の意。
⑧ギザギザの紙・紙垂(しで)・・・神聖清浄の意。

【めがね型しめ縄】 横幅:16×長さ:40cm ¥1,200
玄関の他、室内のあちこちに。丹波ではキッチンやトイレの入り口などの水場にそれぞれ飾るお宅もあります。
<意味>
①メガネ型・・・先を見通す、見通しが良いとされている。
②一番上の葉・榊(さかき)・・・「境の木」神様のいる神域と私たちの住む俗世との結界の役割、「栄える木」常緑樹であることから長寿繁栄の意。
③中央から下向きの葉・裏白(うらじろ)・・・裏が白いことから清廉潔白、白髪になるまで生きる意味で長寿、2枚の葉から成るので夫婦円満など。
④ギザギザの紙・紙垂(しで)・・・神聖清浄の意。
<飾る日>
近年、しめ縄はクリスマスが過ぎてから飾るお宅が多そうですね。飾る日にも縁起というものがありまして、29日と31日は避けるのがベストのようです。
29日は「二重苦」だから。31日は一夜飾りと言って良くないというのは聞いたことがありました。理由は一晩で準備するのは葬儀を連想させるからだそうです。ご参考までに。


<山内末行さん>
兵庫県丹波市出身、御年83歳。私が初めて出会ったのは10年ちょっと前のこと。山内さんが講師の竹細工ワークショップをお手伝いする機会があり、そこから工房や畑にも呼んでいただくようになり、何度かお邪魔しました(すいか好きだと話したらお土産にすいかをもらった記憶・笑)。竹でも実にさまざまな作品を作っておられるのですが、今回はしめ縄です。
しめ縄作りは53年前から続けておられます。丹波出身ですが、若い頃は都市部でお仕事をされていた山内さん。29歳のとき、Uターンして初めて迎えたお正月に買ってきたしめ縄がどうも気に入らなかったそうです。そこで、分解し、研究しつつ翌年からご自分で作るようになったそう。とはいえ誰かについて教わったということでもなく独学で試行錯誤を重ね、今のスタイルになったようです。
元々手先が器用だったのでしょう、手作りの正統派しめ縄は地元でも評判になり、今では企業や個人宅だけではなく、神社にも納められています。
山内さんのしめ縄のすごいところは細かい手仕事の技はさることながら、材料の調達方法です。要の土台となる藁、なんとこの藁のためにもち米を栽培されています。もち米を、食べるためではなくしめ縄に使う藁のために育ててらっしゃるのです。驚き。
藁は土台だけではなく吊るす部分の縄紐にも使われています(ごんぼ型のみ)。見てください、この縄も1本ずつ手で綯(な)ってらっしゃるのです。こまかい!
その他の植物、榊・裏白・ゆずり葉・松も都度、畑や山で採ってこられたもの。しめ縄作りの名人といえども材料をここまで自給されている方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
大病から二度ほど復活されている山内さん、できるだけ長く現役でいていただきたいものです。

ご予約は店頭またはCONTACTからお願いいたします。