祈りの日

1月17日。阪神・淡路大震災から今日で31年が経ちました。今朝はラジオもネットニュースもこの話題であふれていました。

まさに「阪神」と呼ばれる地域、西宮市にある当店。お店を始めてから、ご近所に長年お住まいのおじいちゃんやおばあちゃんと世間話をすることがよくあり、その会話の中でやはり震災の話は少なからず出てきます。

sancaの建物も震災前からありましたが、被災は免れているようです。ところが、当店の向かい、細い道を挟んで南側は、当時みんな半壊〜全壊だったと聞きました。震災前はお店が連なり、もっとにぎやかだったとか。震災を機に閉業するところが多く、現在並んでいる住宅もほぼ震災後に建ったそうです。

すぐ近くなのに、当店を含む逆の北側にはほとんど影響がなく(確かに南側より明らかに古そうな建物が散見される)、ほんの1本の筋違いでこんなに違うんだと改めて驚きました。


当時、私は大学生で大阪に住んでいて、あの、全身を大男に力強くぶんぶん揺さぶられるような揺れの体感こそ忘れられませんが、住んでいた家の被害は金魚鉢の水がこぼれただけでした。ただ、通っていた大学が神戸で半壊したことと、交通機関が機能しなくなったので春頃まで自宅待機していた記憶があります。

神戸の大学だったのでもちろん被災した先生も友達も多く、同じクラスで亡くなった同級生もいましたし、通えるようになってからも仲の良かった友達はずっとお風呂に入れず、別の友人宅へ入りに行っていると聞いたりしていました。

バイト先だった、神戸に本店がある珈琲店は支店も複数ありましたが、大阪にあった2店舗以外は営業ができなくなったので、神戸から私が勤めていた大阪の店舗にヘルプに来られる方がいらっしゃいました。よく覚えているのは、お店の要、珈琲豆の焙煎の責任者の方が焙煎所も全壊してしまったためいつもの業務をストップしてコーヒーを淹れに来られていたこと。今思うと大変な目に遭われていたはずなんですが、悲惨な話は一切されず、いつもやさしい笑顔で、私の親より年上の方でしたが楽しくお話しできていたことを覚えています。

身内が亡くなることもなくライフラインが途絶えることもなく暮らせる環境下にいた私は本当にラッキーでしたが、他にも見聞きした当時の胸の痛くなる話はたくさんあります。なので、震災の日はやはり祈りを捧げずにはいられません。

『満月の夕(ゆうべ)』という曲をご存知でしょうか。地震が起こったのは5時46分、早朝でしたが、その夜は満月だったそうです。そのことから「満月は怖い」と言う被災者の声を聞いたソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんが作った歌で、今日に至るまでたくさんのアーティストにカバーされています。この曲はいつ何度聴いても涙が出そうになる(ときどき出る)。

というわけで、本日のBGMはアン・サリーバージョンの『満月の夕』です(サイン入り・自慢)。配信はこちら

そして、さらに今日は多くの受験生の決戦の日でもあるのですね。友人の息子も試験を受けに行っています。親も子どもも報われますように、平常心で臨めますようにとも祈っています!