昔からインテリア雑誌で人のお宅を拝見するのが大好きで、気に入った家は何度もページを開いては隅々までチェックしていました。ある時、どなたかのお宅にあった角ばったガラスキャニスターがカッコよくて印象に残っていて、続けて別のお宅で見たことのないデザインのガラスのティーポットにも目を奪われました。それがどちらもヴィルヘルム・ワーゲンフェルトのデザインだと知ったのはまだインターネットが普及していなかった時代のことだと記憶しています。
そこから、彼がドイツのバウハウス出身のデザイナーで、ティーセットはJENAER GLAS(イエナグラス)というメーカーが作っていることも知りました。いつか買えるときが来たりするかなあなんて細く長く気にかけていたら、なんと2005年に生産終了してしまったのです。ショック。
廃番となりヴィンテージ品しかないとなるとますます手が出ないし、そもそも日本で製品自体を見ることが本当に少なかったのでもう手にすることもないかと思っていました。
その後、日本メーカーの安価なガラスのティーセットシリーズがヒットしたりしているのを横目に、ヴィンテージ品をたまに雑誌やネットで探したりしておりました。するとある日、とある雑貨メーカーであのワーゲンフェルトのポットを発見。しかも、ヴィンテージでもレプリカでもない。そして、シリーズで他にもティーウェアがいろいろ出ている。おお!
さっそく調べましたら、Trendglas Jena(トレンドグラス・イエナ)というブランドが事業撤退したイエナグラスからデザイン・金型・設備をまるっと引き継ぎ、復活させたというではありませんか。すばらしい。捨てる神あれば拾う神ありとはまさにこのこと。よかったね、ワーゲンフェルトデザイン&イエナグラスブランド。ガラスは見た目が美しいだけではなく、水色(すいしょく)や容量が見えるので実用的。においや色も移りにくい。ストレーナーを外したときの方が蓋をしたときの佇まいが美しい。お茶の色がきれいに見えることもあってしばし見つめてしまいました。
ティーストレナーがついているので好みの濃さで取り出せるという便利機能が備わっています。しかも蓋を逆さにするとぴったりサイズの受け皿に。なんてスマート。
ボックス入りです。グラフィックデザインはカラーリングからして同じドイツのルフトハンザ航空を思わせます。このティーポットの最大の特徴は蓋とティーストレーナーを取ってもピッチャーとしてのデザインが完成されているところ。このままコーヒーサーバーとして、水差しとして、フラワーベースとして使ってもすてき。そんなティーポット、なかなかないと思います。
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