紅茶には「世界三大銘茶」と呼ばれるものがあります。中国のキームン、インドのダージリン、スリランカのウヴァです。今日はその中のウヴァのお話。
当店ではセイロンティー専門ブランド、MITSUTEAさんのウヴァをお取り扱いしています。スリランカの紅茶に関してはよろしければこちらもご覧ください。
ウヴァは世界三大紅茶の中の一つでありながら、ダージリンほど知名度もなく、日本ではあまり地位が確立されていない品種かもしれません。
でも、個人的にはこれからの季節に特におすすめです。本格的な紅茶の味わいの中にすっきりとしたメントールの風味があり、湿度が高いときに飲むとより爽やかなおいしさを感じられるからです。「メントール」はミントなどの香りを嗅いだときに鼻に抜けるスーッとする清涼感を表現するときに使う言葉なので、紅茶で?と思われるかもしれませんが、ストレートでゆっくり味わって飲むと本当にメントール風味を感じるから不思議です。ミルクティーやアイスティーもいいですが、最初はぜひホットのストレートで飲んでみていただきたい。
MITSUTEAさんのウヴァはティーバッグが2包入ったパックもありますので飲んだことがない方はまずはこちらでお試しいただいても。
スリランカの紅茶は産地の標高によって「ハイ・グロウンティー」「ミディアム・グロウンティー」「ロー・グロウンティー」の3つに分けられます。茶葉やシーズンにもよるので一概にはいえませんが、標高が高くなるほどストレートに向いている華やかですっきり、渋みを味わう紅茶、低くなるほどミルクティーに向いている濃厚でコクのある、モルティーフレーバーと呼ばれる芳醇な香りの紅茶となる傾向があります。
ウヴァは標高1,200〜1,800mで栽培される「ハイ・グロウンティー」。2〜3年前から味が好きでよく飲んでいたディンブラとヌワラエリヤもそうで、後でスリランカの「ハイ・グロウンティー」ばかり選んでいたことに気づきました。そこで今の自分の好みはスリランカのハイ・グロウンティー系なのかと知ることに。
以前、日本に本物の紅茶を広めたことで名高い、ムジカティーのMr.Tさんこと堀江敏樹さんの講演を聞きに行ったことがあります。氏は50年以上紅茶業業界に身を置かれる紅茶研究家であり、紅茶のスペシャリスト。80代後半になられた現在でも毎日必ず紅茶を飲まれるとのことでした。そんな方が一体どんな紅茶を飲まれているのかとても興味が湧き、質問コーナーで「一番好きな紅茶は何ですか」と聞いてみました。そしたら、「好きでよく飲むのはスリランカのハイ・グロウン系」と。これには内心、おぉーと叫んでしまいました。私と趣味が同じではありませんか(ミーハー)。