昨日のカップに続き、今日もヴィンテージ品のご紹介。IITALAのグラスです。
IITALA(イッタラ)は数々の名作を生み出し続けているフィンランドのガラスメーカー。現在はARABIAやロールストランドを始めとする多くのテーブルウェアブランドを子会社に持つグループになっています。
IITTALAのガラス製品のデザイナーといえば、アアルト夫妻やティモ・サルパネヴァ、カイ・フランクなど北欧の名だたる巨匠たちが名を連ねていますが、1998年(がもう30年近く前だということに驚き)に5名の若手気鋭デザイナーを起用した「Relations」というシリーズを出したことがありました。すべて2003年で製造終了しているため、入手困難なものが多くなっているラインです。
今回入荷したのは、その5名の中の1人、Marc Newson(マーク・ニューソン)がデザインしたオールドグラス。2012年に一度復刻されましたがすぐにまた廃番になりました。こちらは復刻版ではなく2000年頃のものです。
Marc Newsonはオーストラリア出身のプロダクトデザイナー。1980年代に東京に滞在していてインテリアショップ、イデーでデザイナーとして活躍しました。その頃デザインした家具は今も作り続けられています。特に1990年代末〜2000年代初め頃は日本のあちこちで彼の作品を目にすることが多かったように思います。携帯電話(auというかKDDIのtalbyって覚えていらっしゃいますか)や照明、一番記憶に残っているのはカラフルなディッシュラック(調べたらまだ販売されてました。ロングセラー!)。彼のデザインにはいつもちょっと驚きがある。でもフォルムが有機的だからか、不思議と日常に馴染む親近感も併せ持っています。
IITALLAのガラス製品はシール以外何も印がないものも多いのですが、こちらには「MARC NEWSON IITTALA」と刻印がありました。最初気づかなかったので、磨いているときに見つけてグッときました。本物の証拠が本体にあるので、使うときはどうかシールを取っていただきたいと思います。
本来は大、中、小とサイズがあったシリーズで、こちらは真ん中のサイズ。容量的に一番使いやすい大きさかと思います。どんな飲み物もいけますが、形と飲み口が薄いこともあり、まずは富士山グラスのようにビールをスレスレまで注いでみたいです。
父の日のプレゼントにもいかがでしょう。今年は6月15日ですよ。専用のボックスはないので包装紙でラッピングいたします。
Vintage IITTALA Relations Marc Newson グラス(オールド) ¥3,300
(満水 380ml/適量 300ml)
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