7月22日(火)まで『日本産展 -MADE IN JAPAN-』開催中です。
出品アイテムのご紹介、第8弾は第2弾でも登場した柳宗理デザインです。1976年に日本酒のノベルティとして日本酒造組合中央会より依頼されて作られたもので、杯としてのこのフォルムに落ち着くまでに2年もの歳月がかかったそうです。箱の側面に柳の思いが書かれています。下から3行目、右端の消えている文字は「二年」です。
現在も製造されていますが、こちらはデッドストック。おそらく発売された当時、70年代のもので6個入りの箱に入った状態です。
発売当初はノベルティ目的だったことからか、インターネットで検索すると日本酒の銘柄やイラストがプリントされているものを散見します。柳のシンボルマークがついているものも。こちらは無地で、サイズは大と小があるのですが大きい方です(φ6.8×H7.9cm。)
冷酒を飲むのにちょうどいい容量(満水で120ml)ですが、和え物やデザートを入れても違和感なく使えそうです。今の季節ならメインではないときの冷製ポタージュに使ってもすてき。
製造は佐々木硝子とあります。佐々木硝子は2002年に東洋ガラスと統合したので、現行品は東洋佐々木ガラスが製造しています。
底に今はなき佐々木硝子のシンボルマークの刻印があります。
グラスはもちろんですが、味紙と化している紙箱にも惹かれるので無駄に6個セットで持っておきたいくらいです。柳の経歴や功績は調べればいくらでも出てきますが、お人柄が垣間見えるインタビュー記事は稀だと思いますので掲載されている雑誌を置いています。この機会にぜひ読んでみてください。※価格は店頭にてご確認ください。
※ヴィンテージ品という性質上、ご来店前のお取置きはお受けいたしかねます。必ず店頭で実物をご覧ください。
※ヴィンテージ品のため売り切れの際はご容赦ください。