お茶はお湯を沸かして茶葉で淹れた方がいいことがたくさんあるとお伝えしている当店。その際「淹れたい気持ちはあるんだけど、ティーポットを持っていない」というお声をときどきいただきます。
そういう方でさらに一人のティータイムが多い方におすすめしたいアイテムが入荷しました。その名も「ティー・フォー・ワン」。ティーポットとマグカップが一体となった一人用のティーセットです。
デザインはMoMA(ニューヨーク近代美術館)をはじめとする国内外の名だたる美術館に所蔵作品も多いプロダクトデザイナー・小松誠さん。販売開始年ははっきりしないのですが、私の記憶では20年くらい前にはあった気がします。カタログなどで存在は知っていて気にはなっていたのですが、実物を見る機会がなく今回初めて手に取ることができました。まず初めの感想は「かわいい!」でした。想像していたよりポットもマグも小ぶりでフォルムも写真で見るより愛らしく、でも陶器ではないので白磁の質感と色でかわいすぎるわけではない・・・と何もかもちょうどいいのです。
マグがきっちりとハマるようにポットの蓋の形が考えられた結果、帽子型になっています。なんてラブリー。でも、こちらも実物を見ると不思議と決してラブリー過ぎない佇まいなのでぜひ実物を見ていただきたいです。ポットはティーポットを持つのは初めてという方やあまり使ったことがないという方にもやさしい設計になっています。一般的な紅茶用のティーポットにはない利点を挙げてみます。
ポットの底のバックスタンプ。瀬戸ものの町・愛知県瀬戸市にあるセラミック・ジャパン製です。数々の才能溢れるデザイナーから絶大な信頼を寄せられている歴史あるメーカー。①大きなステンレスの茶漉しが付いている。
②注ぎ口がホース形ではなく三角形なので場所を取らず扱いやすい。
③口が広いので洗いやすい。
特に①と③はポイント高いのではないでしょうか。液だれは多少します。できるだけまっすぐ注ぐと気にならないです。
蓋にはきちんと空気を送り込むための穴も空いています。この穴を注ぎ口に向けて置いてくださいね。そうすると空気が入ってスムーズに注ぐことができます。
散々眺めて触って思いました。釉薬の色、質感、雰囲気が限りなくARABIA(現・IITTALA)の代表シリーズ・TEEMAのホワイトに似てる!
TEEMAのホワイトのアイテムはいくつか持っているのでマグを並べてみました。
左がティー・フォー・ワンのマグ、右がTEEMAです。
やっぱり似てる!正真正銘メイド・イン・ジャパンですが、北欧食器と思われても不思議ではない雰囲気。それもそのはず、デザイナーの小松誠さんはスウェーデンを代表する窯元・グスタフスベリでスティッグ・リンドベリのアシスタントをされていた経歴の持ち主なのです。TEEMAはフィンランドで生まれたシリーズですが、北欧デザインのエッセンスが滲み出てしまったのでしょうか、興味深いです。
化粧箱ではなく段ボールですが、こんなプリントが全面に入ったボックスに入った状態でお渡しします。個人的に「 SET⚫︎MONO」のロゴが好きです。
初めて茶葉からお茶を淹れる道具として、この1セットだけで事足りるというのはだいぶハードルが下がるのではないでしょうか。容量はティーポット一杯で付属のマグカップに1杯半くらい、他の一般的なマグなら8分目で1杯分くらいです。TEEMAのマグにもちょうど1杯分入りました。
一人暮らしの若者にもぜひ使ってほしいなあ。
ティー・フォー・ワン 電子レンジ(茶漉し以外)・食洗機使用可能 ¥5,280
カップ:95×72×62mm / 169ml(満水時)
ポット:135×82×100mm / 238ml(満水時)
ポット:135×82×100mm / 238ml(満水時)
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