フィドルパターンのフォーク

 イギリスのアンティーク、久しぶりにフィドルパターンのフォークも入荷しています。

「フィドル」というのは弦楽器のヴァイオリンのこと。柄の先がヴァイオリンの形に似ていることからこの名前がつきました。ヨーロッパで古くは15世紀頃から存在していたようで、フィドル型のカトラリーを収集されている方は日本でも多くいらっしゃいます。
こちらはかなり古いもので、裏の刻印から調べてみると、製作年代はおそらく19世紀(ヴィクトリア時代)後半のものと思われます。
重厚感のある佇まい、150年もの年月を経たからこそ醸し出されるものなのですね。ちなみに一番左の「A1」というのはシルバープレート(銀メッキ)のランクで、最高品質を意味します。

表には美しいモノグラムの刻印が。右のDしか読めません・・・左はTかGか?もしかしたら3文字が連なっているのかもしれません。
全体のフォルムの美しさの理由は、ボリュームのある柄の端に対して、すくう部分にかけてはエッジがきいているところにあると思います。この付け根の小さな翼のような突起にグッときます。
さて、この歴史のあるカトラリーのオマージュバージョンが現代の日本製であります。LOBBYというシリーズで全6種類。以前、フィドルパターンのスプーンが入荷した際に同じ内容で紹介したカトラリーですのでよければご一読ください(こちょこちょ話:あまり公にはうたわれていませんがデンマーク王室御用達のカトラリーも製作しているメーカーが手掛けています)。
並べてみました。左が21世紀の日本製、右が19世紀の英国製。
左はデザートフォークという名前が付いていますが、食事のときにお使いいただくのにちょうどいいサイズ、いわゆるテーブルフォークサイズです。右は現代の食事用よりは短く、ケーキフォークよりは長めです。持ってみたところ、パスタなどは食べにくい短さなので、どちらかというとデザート用です。
21世紀の日本製、柄の先端の裏側を見ると、こちらもアンティークへのオマージュっぽくメーカーのオリジナルモノグラムがプリントではなく刻印されているところがニクイ。

先は昔の方が尖っています。
新旧それぞれの良さがあるフォーク。
1本しかないのはもちろん19世紀の英国製です。
柄の先の重みが使い始めると案外心地よく、ルックスだけではなく使い勝手の良さでもおすすめのデザインです。

Antique Fiddle Pattern Fork L:165mm ¥3,300(アンティークのため1点限り)
LOBBY デザートフォーク L:190mm ¥935(現在在庫に余裕はありますが、メーカーでは製造中止になっているシリーズです)

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