旅先で出合った郷土菓子

連休をいただいて岩手県は盛岡へ行ってきました。

旅先では必ずその土地ならではの紅茶を探してみるのですが今回はおすすめしたいと思えるものには出合えず。というのも、盛岡は「コーヒーの街」と呼びたくなるくらいコーヒーと喫茶文化が花開いているのです。それもキラキラ派手にではなく、上品に静かに。

スタバやドトールはほぼ見当たらず、代わりに個人経営の自家焙煎所やコーヒースタンド、喫茶店がそこここにあります。目的なく散策していても(チェーン店以外で)お茶する場所には全く困りませんでした。逆に行きたい喫茶店が多すぎて困りましたが。

ホテルの朝食ではコーヒーはもちろん、コーヒー用のホイップまで用意されていました(が、紅茶はなかった・・・)。

さらに豊富だったのが地元に古くから根付いている郷土菓子。南部せんべいや光原社のくるみクッキーは有名ですが、江戸時代から続いている菓子舗で今も職人が手作りしている駄菓子・和菓子も見たことないものばかりでお土産には事欠きませんでした。

いろいろと試してみたいけれど、賞味期限が短めなものが多く、一人でそんなに食べられない、でも1個だけ食べたい、包装紙も欲しい・・・で、お客様へのお土産にすればいいのだと思い至りました。

というわけで、当店でお取り扱いしている紅茶に合いそうなお菓子をいくつか買って帰ってきましたので、今日からしばらくお買物してくださった方、店内でお茶してくださった方みなさまにお裾分けいたします。

ご紹介します。

①長沢屋の黄精飴(おうせいあめ)

飴とありますが、甘さ控えめなお餅です。驚くのが材料で、漢方薬でもあるアマドコロという植物。地下茎を煎じた汁が入っていてこれが体にいいそうで、胃腸を強くし心肺を潤す効果があるとか。恐る恐る食べてみましたが全くクセのないやさしい味でした。朝宮紅茶がばっちり合います。

ロゴもカッコいいですが、包装紙がたまらないのです。猫と戯れる町人がいる!

②関口屋菓子鋪のあん菱と米ねじり

あん菱は青大豆きな粉で作られた「州浜」(すはま。日本の伝統的な和菓子)にこし餡が入った半生菓子。米ねじりはもち米にピーナッツ・アーモンド・くるみなどを練り込んだ白い棒状の駄菓子。どちらもミルクティーがおすすめです。

日持ちがしないのですぐ食べた粒あんのお饅頭も塩加減が程よくてしみじみおいしかったです。

③ドミニカン盛岡修道院のガレット

盛岡にも修道院が!とちょっと興奮気味に手に取ったのですが(当店の人気定番お菓子に地元修道院の焼き菓子があるもので)、すでに廃院されていました。お菓子も終売予定だったものを、地元の老舗百貨店が継承されたらしい。継承に際し、製造を委託されたお菓子屋さんが修道院に通って作り方をシスターから直々に教わったそうです。

当店の修道院のお菓子はフランス由来ですが、こちらはベルギー風。バターが使われているのでミルクティーもいいですが、シンプルにダージリンやヌワラエリヤに合わせるのも個人的には好きです。


どれも食品添加物はベイキングパウダーすら使われておらず、素朴な、でもなかなか味わえない味だと思います。お土産のお裾分けなので数に限りがありますがよろしければぜひ紅茶に合わせてみてください。


盛岡はおもしろい個人店が充実していて、さびれているわけではないのに静かで文化的な街でした。素晴らしい本屋さんがいくつかあり、本はネットでも買えるけどその本屋さんから買いたくなり何冊か求めました。書籍が充実している喫茶店もたくさんあり、旅行中読書が進みました。

写真は(ホテルになかったので)コンビニで調達してきたティーバッグの紅茶と盛岡のことも出てくる本。現在、著者でギターリストの青木隼人さんのCDをお店で流しています。旅先での発見もお裾分けいたします。