Johnson Brothersのソーサーに続き、イギリスのアンティークのお直し品です。
コレクターも多い、Midwinter社のカップ&ソーサー。
John Ressell(ジョン・ラッセル)デザインのBali-Ha'i(バリハイ)という人気シリーズのもので、過去に良品もありました。
バイヤーさんのお話によると、現地で買い付けたときには気づかなかったらしいのですが、カップの持ち手はボンドで、ソーサーの欠けは破片をセロテープでくっつけたものが良品の中に紛れていたとのこと。
でもそれも捨てるには忍びない・・・というわけで引き取らせていただき、本漆で継いで真鍮で仕上げました。
漆で継ぐには、ボンドで接着された部分は剥がさないといけません。きれいに剥がして破片に戻し、接着しやすいように削ってから継ぐ作業に入ります。
持ち手部分は苦労しました・・・。
ソーサーの欠け、テープでつけられていた破片は極小さかったので破棄して、漆で埋めました。また、欠け部分からヒビも広がっていたのでついでにその溝も埋めました。バックスタンプが魅力の裏面です。
表の植物のイラストが黒い部分は転写プリント、黄色は手作業なので、裏にも黄色がランダムに入っているのです。
色付けの職人が遊びか試しかわからないけど、筆でちょんちょんと描いたのだと想像すると70年近く前のイギリス人を身近に感じるからおもしろい。
黒カップ&黒イラストのソーサーと真鍮粉との相性がよく、修復したことによってより魅力が増した・・・と言ったら言い過ぎでしょうか。
割れ・欠けがあったアンティークを修復したものということをご理解の上、お使いいただける方がいらっしゃったら幸いです。