先日、ouvrirのダージリンを例に投稿しましたが、アイスティー、特にすっきりとした味わいのストレートティーは極薄グラスで飲むと、より見た目も香りも味も楽しめるというお話。
「すっきりとした味わいの品種」というのは、ダージリンやヌワラエリヤなど高産地で栽培される品種、和紅茶なら春摘みを指します。
ワイングラスもおすすめですが、さらに薄く、何の装飾もないガラス製なら飲み物そのものを持っているような感覚が味わえます。
| 後列右がコンパクト 6ozオールド |
数ある薄口グラスの中でも昔から個人的にすきなのが木村硝子店のコンパクトシリーズ。
素っ気ないくらいシンプルで、特徴といえば極薄なことと、底に向かって少しすぼまっていることだけ。あくまで主役は飲み物で、容れ物は脇役という美学を表しているようです。
| 左:10ozオールド 中央:6ozオールド 右:5ozMタンブラー |
1mmにも満たない薄さのグラス。元となったのは、60年代頃から高級割烹などで和食に合わせるビール用として使用されていたもの。
当時のビールグラスをブラッシュアップしてリサイズし、東京下町のガラス工場で職人の手によって作られるようになりました。
当店には3サイズありますが、中でも私が使いやすいのはオールドの6oz。
容量は230ccで日常使いには少し小さめかもしれませんが、夏でも氷をあまり入れないのでちょうどよく、直径が大きすぎないので持ちやすい。
何より口当たりが最高です。
「オールド」というくらいなので、本来はウイスキーなどをロックで飲むのに適しているのですが、先述の通りアイスティーにもうってつけなのです。
この手のグラスの話題になると、みなさん口を揃えて「すぐ割ってしまいそう」「こわい」と仰います。
が、取り扱いは案外他のグラスと変わらないというのが長年使っている私の感想です。
縁を硬いところにぶつけたり落としたりしたら割れますが、それは他のグラスもそうなので結局同じだなあと思うのです。「形あるものはいつか壊れる」です。
大きなタンブラーに氷が満タン入った飲み物をぐびぐびと飲むこともなくなってしまった年齢ということもあり、6ozがちょうどいいと感じていたのですが、歳を重ねて4ozに移行したという堀井和子さんのエッセイを読みました。
そうか、あと20年くらいしたら私ももう一手小さいサイズがしっくりくるようになるのかなあ。
木村硝子店 コンパクト 6ozオールド ¥2,090
お問い合わせはお手数ですがCONTACTからお願いいたします。