カルペ・ディエム

年に1回、阪急うめだ本店で開催されている「ワールドティーフェスティバル」。

世界中から選りすぐりのお茶が大集合する、sancaを始める前から毎年出向いては紅茶を爆買いしていたイベントです。

当店で定番でお取り扱いしているメーカーさんでは、MITSUTEAさんとお茶のカジハラさんが出店されていたので最終日の昨日、ご挨拶がてら行ってきました。

梶原さんご家族に初めて直接お会いすることができ、それだけでも心温まったのですが、先代(3代目)の敏弘さんからとても興味深いお話をお聞きし、さらにホクホクした気持ちで帰ってきました。

ブースにお伺いすると、見たことのないお茶が1点だけあり、すぐに目にとまり気になっていたのです。

既存のパッケージとは一線を画す、小ぶりでシンプルなグレーの箱には「Carpe Diem」と「BENIFUKI」の文字が。

試飲させてもらうと、華やかだけど通常のべにふうきほどの派手さはなく、実にいい塩梅。まろやかな甘みもあり、ほっとする味わいです。

このお茶について、このようにご説明くださいました。

代を息子さんに譲られたので、ちょっとした遊び心で通常の畑とは全然別のところに実験的に少しだけべにふうきの苗を植えてみられたそうです。

すると、ほとんど放っておいたのにとっても美しい葉が育っていて、これは摘まないと!ということで、急遽茶摘みスタッフ2〜3人にお願いして手摘みし、手作業で加工。結果、とってもいい出来のべにふうきになったので少量だけ商品化されたものだそうです。少量なので、卸販売はされていないとか。

実は今年の春摘みべにふうきには、去年には覚えのなかった芳醇な香りを感じ、しみじみおいしいなと思って繰り返し飲んでいたのです。

これはぜひみなさんに飲んでみていただきたいと思ったので春摘みだけの和紅茶の試飲会を開催したほど。

昨年産との違いは私の個人的な感覚なのでブログにもあえて書いていなかったのですが、敏弘さんがおっしゃるには、昨年のべにふうきはいつもの香りがしなかったそう。

2025年は雨がほとんど降らず、梅雨がないまま気温がずっと高く、米も野菜も不作で高騰していた年です。お茶にも少なからず影響があったのですね。

それに比べて今年は茶摘みの前から、畑から道路を隔てたところまでとってもいい香りが届いてきて、スタッフの方がわざわざ「こんなところまで香ってますよ!」と伝えに来られるほどだったとか。

私の味覚・嗅覚は的外れではなかったと安堵したのと同時に、心からうれしそうに話されるので聞いているこっちまで胸が熱くなってしまいました。

その中から思いつきで、純粋に楽しんで作られたCarpe Diem。

「カルペ・ディエム」とは、ラテン語で「その日一日を大切に生きよう」というような意味と認識していたのですが、「その日を摘め」とも訳されていると知りました。

まさにお茶にぴったりの表現ではないですか!すんばらしい。

というわけで持って帰ってきましたので、今日から喫茶コーナーでお出しします。

何煎も飲んでいただけるので蓋碗があればいいのですが、あいにくご用意がないので、ピッチャーと小さなカップで恐縮ですがお出しします。

お好みで差し湯をいたしますので、ちょっとずつ何回もおかわりしてくださいませ。

喫茶メニューのみ
お茶のカジハラ Carpe Diem (ホットストレートティー) ¥700
※なくなり次第終了です。

追記:
それにしても、作ってる方の人柄ってお茶の味に出るものなのだなあとつくづく思いました。カジハラさんの茶園に茶摘みに行きたーい!